明治の板チョコ山手線
2009年の9月のこと。取材で横浜へ行くため、秋葉原で京浜東北線に乗り換えました。すると、向かいのホームに明治のミルクチョコレートが入って来たのです。
(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!
なんだあ! これは~!
思わず、京浜東北線なんぞに乗ってる場合ではない、横浜なんてどうでもいい! と血迷った私。。。気持ちは完全に山手線、が、理性が感情との闘いを始め、足は止まったまま。心と身体がズボンのおなら状態(つまり泣き別れですな)。
しか~し♪ 仕事は大切。泣く泣く明治のチョコレートに別れを告げ、京浜東北線の人となった私は、山手線を尻目に、一路関内を目指したのでありました。
が!!! 山手線と京浜東北線は品川まで並行して走るのであります。しかも、山手線たら外回りだけではなく、内回りもあるのです、今更ですが・・・。で、どうしても、明治のチョコが気になる私。
結局、馬車道で仕事を終えた後、関内駅に戻る途中、我慢出来ずに明治の板チョコを買ったのでございます。
ところで、この頃、明治の板チョコのパッケージが変わったのですよ。私、新しい板チョコを見た時、かなりショックを受けました。なんせ38年ぶりのリニューアルだそうです。最初は、ボクが知ってる板チョコじゃない! とへそを曲げてみましたが、やっぱり「チョッコレ~ト♪ チョッコレ~ト♪ チョコレートは、め・い・じ♪」なのですなあ。
結局、1週間後、新しいパッケージの板チョコを買って、何事もなかったように食べ始めた私でございます。
明治のミルクチョコレートは1926(大正15)年9月13日に発売を開始しました。ライバル企業の森永製菓は一足早い18(大正7)年に「森永ミルクチョコレート」を発売し先行していましたが、66年(昭和41年)から、いずみたくが作詞・作曲を手掛けたCMソング「明治チョコレート・テーマ」で「チョコレートは明治」のイメージが定着しました。
ちなみに現在は、森永、明治、ロッテの板チョコが日本3大チョコレートと呼ばれるほどの全国シェアを誇っています。このうち森永は、ミルクの香りが強く、甘味は他の2社に比べると抑え目。明治は、まろやかなミルクの香りが上品で、カカオの芳しさがはっきりとしている。ロッテは、やや焦がしのあるミルクの香りが際立ち、味が濃く、甘み、苦味、香りが長く口の中に残る。といった特徴があります。
森永と明治は食物油脂を使っていないのも好ポイントで、更に明治の場合、ミルクチョコレートにぴったりのバニラ香料を求めてたどり着いた、高品質のこだわりバニラを使用し、ミルクの味を存分に引き出しています。そんな中、私は昔からチョコレートと言えば明治のミルクチョコレートが好きで、孫が4人もいる今も、常備しているほどです。
一方、山手線の方は、この年9月7日からチョコレート色のラッピング車両を登場させていました。1909年に「山手線」と名付けられてから100周年の記念企画で、当時の塗装を再現し12月4日まで運行されました。で、このラッピング車両はチョコレート色にちなみ、チョコレートメーカーの明治製菓とタイアップしていたのです。
山手線は01年に品川 - 赤羽間の「品川線」と、池袋 - 田端間の「豊島線」を統合した際の路線名で、その後09年に大崎 - 大井連絡所間の貨物支線を統合し、正式名称として定められました。路線名としての山手線は品川を起点とし、渋谷、新宿経由で田端が終点となります。田端 - 東京間は東北本線、東京 - 品川間は東海道本線に専用線路を使って乗り入れ、環状運転をする形となり、それを「山手線」と呼ぶようになったそうです。
山手線の電車は当初は全てチョコレート色で、その後61年からカナリアイエロー、63年からはウグイス色(黄緑)に統一されました。更に85年にステンレス車体が導入されると、銀色のボディにウグイス色の帯を入れるスタイルとなりました。
コメント
コメントを投稿